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480話

「どうしても周さんには逆らえなくて、結局薬を袋に戻すしかなかった。

周さんは職場にもそう長くはいなかった。昼休みの後、また帰ってしまって、仮眠を取ると言っていた。

実際のところ、彼がやって来た目的は私が出勤しているかどうかを確認するためだろう。私がいて、彼の仕事を引き受けていると分かれば、安心して眠りに戻るというわけだ。

この点については前からよく知っていた。別に嫌がっているわけでもない。元々、周さんと私の分担は彼が外、私が内という感じで、私のやっている仕事はすべて担当範囲内のことだし、特に苦労とは言えない。ちょうど講義もないので、彼の仕事を少し手伝うくらいなら問題ない。

朝早く来たせ...