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440話

今日までの董秋娘なら、絶対に越えられない一線だった。だからこそ、ずっと私に秘めた恋心を抱きながらも告白する勇気がなかったのだ。しかし今や、起こるべきことは全て起きてしまった。彼女の考え方は大きく変わり、私との関係が禁忌であることが悪いことではなく、むしろ一種の刺激として感じるようになっていた。

そう考えると、董秋娘は突然、颜如玉に感謝の念を抱いた。もし彼女がいなければ、自分の性格からして、絶対に自分から私に告白することはなかっただろう。そうなれば、あの孤独と切ない思いをいつまで耐え続けなければならなかったことか。

しかし感謝はさておき、董秋娘はまだ義妹に少し仕返ししたい気持ちがあった。先ほ...