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364話

「そう」私がそう言うのを聞いて、唐川は別の場所から箸を入れたが、結果は同じだった。

「いや、思思、この料理は塩が多すぎて、しょっぱすぎるよ」唐川は眉をしかめて言った。

赵思思はちょうど恥ずかしく思っていたところ、夫のそんな言葉を聞いて、彼を睨みつけた。「しょっぱいなら食べなければいいでしょ。いちいち何を言ってるの」

おそらく客の前で妻の料理の腕前が悪いと言うのは良くないと気づいたのか、唐川は気を利かせて話題を変えた。「劉先生、どうぞ、お食べください」

私は頷いて、箸で料理を取った。「ああ、唐くんもどうぞ」

酒が進むにつれ、三人とも少し酔いが回ってきた。特に唐川は、私の勧めと赵思思の煽...