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352話

赵思思の家の玄関に着くと、私は深呼吸をして、インターホンを押した。実際、自分が何に緊張しているのかもよく分からなかった。

「劉先生」

ドアを開けたのは一人の男性だった。なかなか良い顔立ちで、身長は180センチほど、均整の取れた体つきで、太った様子は微塵もない。

下半身の方も問題なければ、完全に美男子として通用する資格を持っている。ただ、なぜだか分からないが、この男からは何か作り物めいた印象を受けた。

今の笑顔にしても、確かに笑ってはいるのだが、その笑顔から感じるのは偽物の笑い、表面だけの笑みといった類のものだった。

赵思思が部屋から出てきて、私を見るなり、すぐに笑顔で言った。

「そうな...