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305話

人には劣根性があるもので、私は二人が公共の場でこんなことをするのはとても刺激的だと思う。女性だって同じだ。

彼女にとっては、こんなに刺激的なことをするのはおそらく初めてなんだろう!

周りは人だらけなのだ。ちょっとでも油断すれば誰かに気づかれてしまう。小さな心臓はずっと高鳴ったままだ。

気がつけば、私の大きな手が女性の腰に伸びて、その細い腰をそっと撫でていた。彼女は耳まで赤くなり、慌てて「お兄さん、やめて……」と小さく声を漏らした。

彼女の言葉など気にしない。別に過度なことをしているわけではない。ただ腰に触れただけだ。

それに、彼女の拒絶には全く迫力がなく、むしろ二人の間の甘...