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263話

「んっ……あ、ぁぁ……」趙思思が小さな声で喘いだ。その声は甘く艶やかで、聞いているだけで私はもう一度彼女を抱きたくなった。

深く息を吸い込み、胸の内に湧き上がる欲望を必死に抑える。「ねぇ、さっきは俺が嫁さんの姉さんを想ってたんじゃないよ。お前が先に姉さんの真似をすると言い出したんだろ」

「責任転嫁上手ね。あなたが義姉のこと話すときの様子が興奮してて、何か思うところがあるみたいだったから、私が義姉の役をしてあげただけじゃない。それに、さっきは誰が『麗麗』って呼びながら必死に腰を振ってたのよ」趙思思が冗談めかして言った。

私は顔を赤らめた。「だって、お前だって興奮してただろ」

「そうよ、興...