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23話

すぐに部屋には張辰のいびきが響き始めた。

江珊は横目で私を見つめ、その美しい瞳には私への渇望が満ちていた。

「お父さん……私、欲しい……」

やっと、この瞬間が来た。

江珊が起き上がろうとした時、私は矢のように飛びつき、彼女をベッドに押し倒した。

「お父さん、私の部屋に行きましょう……」

江珊は少し慌てていた。

張辰が寝たばかりで、少しの物音でも目を覚ましてしまうかもしれないからだ。

私は江珊の顎をつかみ、尋ねた。「俺を誘惑するのが好きなんじゃないのか?望み通りにしてやる。どこにも行かずに、ここでやろう」

「そんなことしてないわ、変なこと言わないで」

江珊は顔を赤らめ、恥ずか...