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174話

「少し二人で休憩した後、私は言った。「もう少し歩こうか。もし疲れたら、背負ってあげるよ」

「そんなに弱くないわよ」顔如玉は私を睨みつけて言った。「きっと何か悪いこと考えてるんでしょ。背負ってもらうなんて絶対嫌」

「ちょっと背負うだけで何の問題もないさ」私はにやにや笑いながらも、彼女を背負うことを強く主張はせず、手を差し伸べて彼女を地面から引き上げた。「さあ、行こう」

「うん」

顔如玉はうなずくと、彼女の従兄が住む場所へと私を導き続けた。

さらに30分以上歩いて、ようやく山の反対側に着いた。山腹の平らな場所に二軒の小さな家があり、家の周りには木々が植えられていて、いくらか田園生活の趣が...