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1373話

「このバカ凡凡、まだ少しは良心があるのね」

そう言いながら、趙小夏は突然、蒼南県の新居に引っ越した初日の夜のことを思い出した。あの時も確かこんな風に眠っていて、しかもこのバカ凡凡がいつの間にかベッドに上がり込んで、今の蘇小雅と同じように自分を抱きしめていたような気がする。

その光景を思い出し、趙小夏の美しい顔にゆっくりと二つの赤い雲が浮かび上がった。この男、普段は口では容赦しないくせに、行動は非常に原則を守り、節度がある。かなり浮気性ではあるものの、彼は風流でありながら下品にならない男だ。今、彼の寝顔を見ていると、確かに少し可愛らしい面もある。

「あぁ、困ったな...」ちょうどその...