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1189話

凌菲の言葉がまだ終わらないうちに、高凡が唇を寄せて彼女の赤い唇を塞いでしまった。凌菲は美しい瞳を丸くして、高凡の強い攻めに二、三度もがいたものの、すぐに子猫のように大人しくなってしまった。

次第に、凌菲は甘い吐息を漏らし始め、胸が上下に波打ち、その姿は息を呑むほど美しかった。しかし高凡が彼女の服に手をかけようとしたとき、慌てて力を込めて高凡を押しのけ、荒い息を吐きながら言った。「だ……凡凡、ダメよ」

「菲菲、どうしたの?」高凡は興奮の最中に、突然凌菲の百八十度変わった態度に戸惑い、呆然と彼女を見つめた。

高凡の視線を受け、凌菲は白いシャツの襟元をつかみながら、顔を真っ赤にして言った。「今...