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1163話

「私も問題ありません」趙小夏も笑顔で頷いた。

崔医師は事態がここまで来たのを見て、もはや後に引く余地はないと悟った。即座に凌菲のノートに勢いよくペンを走らせ始めた。そして協議書を一枚破り取ると、さらにサッサッと二枚書き上げ、それも切り取った。

「見せてください」蘇琴は崔医師が破り取った協議書の一枚を真っ先に受け取り、注意深く目を通してから笑みを浮かべて言った。「簡素ではありますが、問題ないでしょう。甲乙両当事者と保証人、さあ、署名しましょう」

崔医師は歯を食いしばって蘇琴の手から協議書を奪い取ると、再度じっくりと読み始めた。

一方、高凡はあっさりと蘇琴から渡されたもう一枚の協議書を受け...