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1076話

「いえいえ」王富貴は慌てて手を振りながら言った。「わ……私の病気は後日診てもらうことにします。先に失礼します」

王富貴はあれこれ考えた末、今この場で事情を話すのはやはり無理だと思った。林桂芳がここにいるし、世話焼きのような趙おばさんもいる。もし彼女たちが知ったら、村中に噂が広まってしまう。そうなったら、もう人前に顔向けできなくなる。

王富貴が帰ろうとするのを見て、高凡はすかさず声を上げた。「富貴おじさん、性病は慢性病なんかじゃありませんよ。診療所を出たとたんにポックリ逝くかもしれませんよ。よく考えてください、命を賭けた冗談はやめましょうよ」

「え、性病ですって？」林桂芳と趙おばさんはその...