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第861章

「昨夜、紅姉さんのところでこの件のことをすっかり忘れていたんだ。もしあの時、王勁松が江紅の仇だと確信できていたら、王迪はきっと昨夜にでもあの大豪邸に忍び込んで手を下していただろうな。それに紅姉さんは、その虎堂の堂主・王勁松が走火入魔の状態らしいとも言っていた。これは絶好のチャンスじゃないか」

紅姉さんと江紅——どちらも「紅」という名を持つ女性たちに、王迪は時々混乱することがあった。二人とも絶世の美女だが、江紅は混血のせいか肌がより白い。一方、紅姉さんは武術の修行者で、彼女は少し引き締まった体つきで、その肌に触れると非常に弾力があった。

王迪は江紅に紅姉さんのことを話そうと決めた。江紅の...