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チャプター 833

「堂主、私もこの件はほぼ間違いないと思います。紅涙があんな小僧のために虎堂を裏切るわけがありません」黒牛もすぐに同調して言った。

彼と薛紅はどちらも拳を売る出身で、個人の実力で這い上がってきた。だから黒牛も同じく拳を売る薛紅に同情していた。今回の件は全てあの李超が原因だと黒牛は考えていた。もし彼が堂主の前で余計な口を挟まなければ、堂主が薛紅を疑って妹を拘束するようなことはなかっただろう。李超のやつは本当に性悪で、自分の過ちを隠すために全ての責任を紅涙になすりつけようとしている。くそったれの小人物だ。

「ふむ、お前たちがそう言うなら、つまり私、王劲松が紅涙を冤罪に陥れたということか?」王劲松...