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第七十七章

「ほんとにいいよ、ほんとにいい」王長順は一本の木の陰に隠れ、恐る恐る顔を出して頷いた。王迪が興奮のあまり自分を抱きしめて骨を砕いてしまわないかと心配だった。

「王迪、国からお金が来たって言うの?」この時、柳千華もこちらの騒ぎを聞きつけて寄ってきた。

「そりゃもちろん、へへっ、国からお金が来たんだ。俺たちの会社、これから大きくやるぞ、がはは」

王迪は興奮のあまり笑い声まで変わっていた。これで自分は本当に大きな社長になるんだ、ははは、誰が敵うものか。一瞬のうちに王迪は天下一の感覚を味わっていたが、実際にはほんの少しのお金に過ぎず、桃花溝で一番というだけで、柳樹鎮では一番にも数えられない程度だ...