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第696章

しばらく待つと、六つの大鉢がすべて運び出されてきた。一番小さい鉢でさえ大鉢と呼べるほどで、テーブルの上にどっしりと並べられた。料理を並べ終えると、王冬月はまた部屋に戻り、大きな酒の徳利を抱えて出てきた。

「さあさあ、みんな注ごう。これは自家製のサツマイモ焼酎だ。うまいこと請け合うぜ」土霸王は徳利を受け取ると、それぞれの杯に注いでいった。

このとき王冬月も端の方に座った。ちょうど王迪の斜め向かいの位置だった。王迪もこっそりとこの小柄な女性を眺めた。王冬月は体こそ小さいものの、大きいべきところは決して小さくなく、むしろとても丸みを帯びていた。大きな上着の襟元からは、時折白い「うさぎ」が覗いては...