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チャプター 555

「王迪、お前その言い方は兄弟の心に傷つけるぞ。こんなことは当然のことだ。そんな他人行儀な言い方はよせよ」楊窯子はグラスを持ち上げて答えた。

「そうだそうだ、みんな身内だろう。そんなこと言うもんじゃない」朱山水もグラスを上げて相槌を打った。

「わかった、もう言わないよ。乾杯」王迪は一気に飲み干し、続いて楊窯子と朱山水も杯の酒を一口で飲み干した。

それぞれが注ぎ直すと、江紅がまた立ち上がった。

「お二人のお兄さん、私からも感謝を。あなたたちがいなければ、本当に想像もできなかったわ」そして振り向いて王迪を見ながら言った。「そして私の男に感謝するわ、危険を冒して私を救ってくれて」

「はは、さあ飲もう」...