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第552章

「その言葉を聞いた途端、楊窯子の頭にすぐにその単語が浮かんだ。もしかしてこの美女は街娼で、わざと話しかける口実を作ってきたのか」楊窯子は遊び慣れていたので、すぐに察したが、王迪は知らず、本当に座りに来るよう誘っているのだと思い込んでいた。

「あー、用事があるから、また今度寄らせてもらうよ」王迪はそう答えた。

しかし楊窯子は明らかに心を動かされていた。こんな逸品は柳樹鎮には絶対おらず、都会でさえ滅多に見られないものだった。

「いくら?」楊窯子は探るように尋ねた。

王迪は楊窯子が突然なぜそんなことを聞くのか分からず、不思議そうに楊窯子を見た。しかし美女は明らかに意味を理解し、五本の指を立て...