




チャプター 5
「きゃあっ!」「うわっ!」という二つの驚きの声とともに、「ドン」という音を立てて、二人は田んぼの中へ転がり落ちた。
王迪は義姉を抱きしめたまま、何度も回転してようやく止まった。
「義姉さん、大丈夫?」王迪は柳艶の上に覆いかぶさるようにして心配そうに尋ねた。
柳艶は胸を撫で下ろすように首を振った。きちんと結っていた髪が乱れ落ち、艶やかな顔立ちがより一層魅力的に見える。薄手の服は肩からずり落ち、白い肌が露わになっていた。
王迪の視線は思わず下へと移った。柳艶の激しい呼吸に合わせて、襟元の下の光景が時折ちらつく。その豊かな胸の膨らみを見つめるうちに、その先端の朱色までもが透けて見え、王迪は思わず唾を飲み込んだ。
急いで出てきたせいか、義姉は下着すら着け替える暇がなかったのか、二つの突起がはっきりと服の上から浮かび上がっている。さっき触れた時の感触があまりにもリアルだったのも納得だ。
王迪がじっと見つめていることに気づき、柳艶は自分の服装の乱れに気がついた。胸元の丸みがほとんど露わになりそうになっていることに、「はっ」と顔を真っ赤に染め、肩紐を引き上げた。だがそれがかえって全身の違和感を強めてしまう。王迪の視線がまだ自分の体を彷徨っているのを感じ取った。
「義姉さん、すごく大きいね」そのとき、柳艶の耳元に王迪の声が届いた。小さな声だったが、彼の唇が耳たぶにほとんど触れるほど近かったため、柳艶にはその言葉が鮮明に聞こえた。
柳艶は思わず目を白黒させた。この小悪魔め、触っておきながら、まだからかうなんて。何か言い返そうとした矢先、王迪の声が再び耳元で響いた。「義兄さんは、さぞ幸せだったんだろうな」
柳艶の体が震えた。脳裏にあの凛々しい姿が浮かび、口元に苦い表情が浮かんだ。「あなたの義兄は、私に一度も触れなかったのよ」
「え?」今度は王迪が驚きで言葉を失った。
「私が嫁いだ時には、もう義兄はかなり病気が進んでいたの」そのことを口にした時、柳艶の目尻に悲しみの涙が光った。
王迪は思い出した。確かに両親から義兄の話を聞いていたが、今柳艶の話を聞いて、胸が重くなる思いだった。
なぜか、王迪は胸がキュッと締め付けられるような気持ちになり、思わず再び義姉を強く抱きしめ、彼女の耳元で優しく囁いた。「義姉さん、これからは僕が面倒見るよ。義兄さんがあげられなかった幸せを、僕があげる」
二人の体は密着し、その不思議な感覚に柳艶の体中に熱が広がった。長年抑え込んできた感情が、もう抑えきれないほど爆発しそうになっている。
周囲は一メートルほどの野草に囲まれ、通る人もほとんどいない。ここで何かが起きても誰にも見られることはないだろう。
下に横たわる儚げな義姉を見つめ、王迪は頭が真っ白になるのを感じた。血が沸き立つような興奮が全身を駆け巡り、下半身が固く膨らみ、その先端が義姉の腹部に押し当てられていた。彼の手は思わず伸び、その豊かな胸は片手では収まりきらないほどだった。強く握りしめると、柔らかさと弾力が同時に感じられ、手放したくない快感があった。本当に心地よかった。
何年もの間、柳艶が男性に触れられたのはこれが初めてだった。しかもその相手は義弟である。
この緊張と刺激に、思わず「んっ」と声が漏れ、さらに夢心地のような感覚に包まれた。
無意識に体をくねらせると、手の甲が偶然王迪の硬さに触れ、柳艶は思わず息を飲んだ。ほんの一瞬の接触だったが、その大きさと鉄のような硬さ、熱さを感じ取った。
その官能的な感覚は言葉では表現できないものだった。
柔らかい手が触れるのを感じ、王迪は全身に電流が走るような感覚に襲われた。もう我慢できず、理性は完全に溺れてしまった。
彼は片手で柳艶の豊かな胸を揉みしだき、もう一方の手で義姉の手を握り、そして腰を下ろし、熱いものを近づけていった……