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第459章

リリがうなずくと、王ディはじっと前方を見据えながら、そっと近づいていった。数歩進むごとに立ち止まっては鳴き声を出し、山鶏が応えて鳴いたのを確認してから再び前進する。山鶏のすぐ近くまで来ると、ようやく足を止め、静かに様子を窺った。

「コケッ」悲鳴のような声とともに、三菱型の刃が山鶏の腿に命中した。山鶏は羽をバタバタとはためかせたが、すでに刃に貫かれて持ち上げられていた。

「ハハハ、リリ、今夜は空腹で寝ることはないぞ。肉が食えるぞ」王ディは大笑いしながら山鶏の翼をつかみ、リリの方へ歩み寄った。

「わぁ!最高!」リリも興奮して飛び跳ね、まるで小さな女の子のように手を叩いた。一瞬、夜の闇への恐怖...