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第451章

「あいたっ!」

走るのが速すぎて、ちょうど曲がり角で柔らかい体にぶつかってしまった。王迪は反射的に、自分にぶつかって今にも倒れそうになった相手を両腕で抱きとめた。

なんとか前に突っ込む勢いを止め、相手が地面に倒れるのを防いだものの、相手は道端の壁に押しつけられる形になってしまった。

よく見ると、王迪が抱きとめて壁際に押しつけたのは他でもない、張燕の母親である劉月苗だった。

劉月苗は中年の女性で、彼女のあの二つのものを王迪は川辺で見たことがあった。それはとても壮観なものだったが、今まさにその二つが自分の口元に当たっていた。その熱気が口から王迪の頭へと伝わり、血が頭から下へと一気に駆け下り...