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第四十三章

「こっちは本当にお前に貸しを作りやがった」楊窯子は毒づくと、タバコを取り出して一本抜き、王迪に渡した。

王迪は今日、火はあってもタバコがなかった。受け取ったタバコを口にくわえ、ライターを取り出して火をつけ、一気に深く吸い込んだ。そして楊窯子と同じように頭を抱えて掻きむしった。

レンガ工場の社長は楊窯子のトラクターが盗まれたことを知っていた。王迪と彼が小屋の下で座ってタバコを吸っているのを見て、社長も声をかける勇気がなく、周山山に一台また一台とレンガを運ばせるしかなかった。あの小僧は今日儲かって、内心でずっとほくそ笑んでいた。

王迪は一本のタバコがもう尽きかけていたが、頭が痛くなるほど考え...