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チャプター 39

「あ、こんなこと忘れてた。ま、お姉ちゃんの誕生日もう過ぎちゃったし、今さら贈っても意味ないわ。やめよ、やめよ」蘇黙黙は額を軽く叩き、何かに気づいたような表情を浮かべた。

王迪はため息をつきそうになった。こいつ、昨夜あんなに飲んでたのに覚えているわけがない。だが、彼は蘇黙黙が一体何を自分に柳艶へ贈らせようとしていたのか気になって仕方がなかった。

「せめて何だったか教えてよ」

「もう、贈らないって決めたのに何で聞くのよ。先に下りて食べてなさいよ、すぐ行くから」思いがけず蘇黙黙は彼を押し出すと、手早く洗面所のドアに鍵をかけた。

王迪は呆れ返った。こいつ、何でも神秘めかしてやりやがる。

諦め...