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チャプター 374

「自分で王迪から借りたって?」

そんな話、幽霊でさえ信じないだろう。みんな思うに違いない、これは王迪が昨日、喬婷婷の家に泊まって、帰る時に履き忘れたものだと!

「いとこ、早く見せて、中に何が入ってるの!」

高婷婷は喬婷婷が遠ざかるのも待たずに、王迪の手からその黒いビニール袋をひったくると、開けて中を覗き込んだ。

一枚の男物パンツ、黒色だ。

「いとこ、これ何?」

高婷婷の可愛らしい顔が一瞬にして真っ赤になった。怒りなのか、恥ずかしさなのか分からない。

「婷婷、聞いてくれ、事情はこうなんだ」

王迪は両手をバタバタさせ、どう説明していいか分からなくなった。そのとき、叔母さんも台所から出てきた。...