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第二十六章

「義兄さんはどこもかしこも悪いんだから」張詩墨は服を整え、王迪の部屋から先に飛び出した。

王迪はさっと大きめのズボンを履き、タンクトップを着て、スマホを手に取りリビングへ向かった。

鄭源は王迪が出てくるのを見るとすぐに、横にいる秘書に合図を送った。秘書はすぐに手帳を取り出してきた。

鄭源は手帳を開き、王迪に向かって「劉社長、ちょっと見てください。これが桃の全ての帳簿です!」と言った。

王迪は手帳を受け取って見ると、そこには各籠の重さが記録されており、合計で何と八万八千斤もあった。

これは王迪の予想をはるかに上回る量だった。

王迪が当初予想していたのは十万斤で、鄭秋蔭と陳果が三万斤を運び...