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チャプター 12

彼女がトイレに駆け込んだとき、素早く蛇口をひねり、冷水で少しでも頭を冷やそうとした。

しかし頭の中には、どうしても王迪のあの熱い眼差しが浮かんでくる。特に、さっきふとした瞬間に見てしまった王迪のズボンの膨らみを思い出すと、彼女の頬はさらに赤く染まった。

「柳艶、あなたったら注意力がなさすぎよ。あの子はあなたの従弟なのに、どうして彼の前でほとんど自制を失うところだったの?」

「彼はまだ成長期なのに、こんなことをしたら彼を傷つけることになるじゃない」

二十七、八歳の女性として、王迪のような年頃の少年がどれだけ衝動的か理解していた。不意に自分の体を見せてしまったら、彼の頭の中にどんな考えが浮かぶか分...