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585話

「張輝は梅文軒の身体を蹴り上げた。すると彼はたちまち苦痛から解放され、地面に座り込み、まだ痛む肩をさすりながら、周囲を見回してから口を開いた。「静姝のことだが……静姝の居場所を花蛇会に売ったのは俺だ」

その言葉が落ちるや否や、梅雲久は激怒し、拳を強く握りしめ、彼を殴ろうと近づいた。梅文軒は慌てて後ずさりする。

張輝は梅雲久を引き止め、意地悪く口の端を歪めて笑いながら言った。「梅族長、そう焦らないでください。今から手を出すのは遅すぎるんじゃないですか。まずは彼に話を全部させましょうよ」

梅雲久の顔には恥じらいと後悔の色が浮かんでいた。彼は自分の娘の行方が分からなくなったことに、自分が大きな...