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457話

張輝は倒れたものの、意識はまだ少し冴えていた。

朦朧とした中で、山田雄一の笑い声が聞こえてきた。「張輝、お前の実力は確かに強い。だが、我が山田家が醸造した酒には最初から薬が仕込んである。だからこそ、誰にも気づかれないのだ」

張輝は心の中で毒づいた。くそっ、本当に狡猾な老狐だ。

「親分、これからどうしましょう?」

「バカ者、そんなことまで教えなければならんのか。早く二人を雅子の部屋に連れて行け。一度寝てしまえば、張輝も逃げられなくなる」

「はい、皆、動け」

張輝はぼんやりとしたまま、誰かに連れて行かれる感覚があった。

朦朧としている間に、服を脱がされ、誰かに押され、なめらかで火照った肢体を抱かさ...