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431話

楊保国の顔は冷や汗で覆われ、すでに真っ青になっていた。

張輝の心も少し軽くなり、胸に重くのしかかっていた石がゆっくりと落ちていった。

彼はゆっくりと足を下ろし、素早く矢を手に取った。すると、矢に布包みが結び付けられていることに気づいた。

張輝が布包みを開くと、中には一枚の紙切れと、金の龍が刺繍された口マスクが入っていた。

紙切れには簡潔な内容が書かれていた。「隊長、俺たちの最後の決闘が始まる。待ってるぜ」

その口マスクには血痕が残っていた。この口マスクは張輝に多くの記憶を呼び起こさせた。

かつて、彼と劉文強は肝胆相照らす生死を共にする兄弟だった。ある任務の最中、張輝と劉文強は相次いで負傷し...