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385話

辉が柔佳を抱きかかえてソファに倒れ込んだ瞬間、頭上を「シュッ」という音とともに、冷たく鋭い刃が掠めていった。

「ガン」と音を立て、目の前の楠木の肘掛けに深々と突き刺さる。

柔佳はまだ動揺が収まらず、頭上に冷たく光る短刀を見て、思わず息を呑んだ。

辉が咄嗽に動いていなければ、今頃あの短刀は彼女の体に突き刺さっていたことだろう。

しかし、こんな風に男性にこのような恥ずかしい体勢で押し倒されるのは初めてのことで、柔佳は少し困惑し、顔を赤らめながら、辉を見て少し気まずそうに言った。「張院長、あの、あの…起きてもらえませんか」

辉はようやく我に返った。実のところ、柔佳の体は本当に柔らかく、弾力のある体に...