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12話

張輝は後ろからぴったりと追いかけていたが、それほど遠くに行かないうちに、宋美美に足止めされてしまった。

彼女は突然目の前に現れ、彼の手をしっかりと掴み、不安げな表情で叫んだ。「小輝、やっと見つけた。大変なことになってるの、急いで見に来て」

張輝は彼女を一瞥し、心ここにあらずといった様子で言った。「どうしたの、美美、またあの患者に胸を触られたのか?」

宋美美は胸が大きいため、病院ではよく色目を使う男性患者たちにセクハラされていた。そしていつも、彼女は張輝にしか愚痴をこぼせなかった。

毎回張輝は彼女の代わりに腹を立て、なだめてあげるのだった。もちろん、その際に自分も触る機会を逃さないことも...