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605話

老者は韓山の言葉を聞き、表情が微かに震えた。もはやこれ以上何も言えなかった。

目の前の光景を見て、韓山の心には冷たい光が閃いた。

「どうしても先に進みたいというなら、いいだろう。わしの攻撃を三合持ちこたえられれば、わしはここから立ち去ってやる」老者は韓山を見つめ、冷笑しながら言った。

老者は韓山を倒すには武力で勝負するしかないと悟っていた。

道理で説き伏せようにも、そもそも自分に道理などなかったのだから。

老者の言葉を聞くと、王磊軍はすぐに韓山の前に進み出て言った。「韓山兄貴、承知しちゃだめですよ。あの老人は強すぎます。我が王家の護衛や刺客でさえ十合も持たなかったんですから!」

王...