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521話

「青城の言葉を聞いて、紫城はすぐに彼女を慰めた。「韓山お兄さんの後をついていって、彼が何をしようとしているのか見てみましょう!」

二人は韓山の後ろについて、外の通りへと歩き出した。

韓山は一人、魂が抜けたように通りを歩いていた。しばらくすると、川辺に着いた。

「韓山、まさか川に飛び込もうとしているんじゃ……」青城は困惑した表情で尋ねた。

「馬鹿なこと言わないで。飛び込んだら戦友を探せなくなるでしょ?」紫城は首を傾げながら言った。

「じゃあ、何をしようとしているの?」青城は不思議そうに問いかけた。

その時、韓山は腰から黒々とした拳銃を取り出すと、そのまま川に投げ捨ててしまった。

「これは……...