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516話

今、儀式場は完全に封鎖されていた。ハゲ男が急いで扉のところまで行って機関を作動させない限り、脱出する方法はなく、生き残る可能性は皆無だった。

韓山はその光景を見て、口元に冷たい笑みを浮かべながら、ハゲ男に近づいていった。

だが、韓山の眼差しは極めて冷酷で、周囲の人々の目には何か異質なものが見て取れた。

韓山がハゲ男を睨みつけると、ハゲ男はすぐさま恐怖に駆られ、扉の方へ駆け出し、開閉装置を操作しようとした。

しかし韓山はさらに素早く、一瞬で影のような速さで出口へと移動した。

ハゲ男が扉に辿り着いたとき、韓山がすでにそこに立ち、口元に冷ややかな笑みを浮かべているのを目にした。

「ふん、...