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363話

彼が静かな時間を満喫していた矢先、突然部屋のドアが開け放たれ、黒服の警備員が外から飛び込んできた。

「何のつもりだね、この老いぼれが安らかに眠ることさえ許されんのか?」程老は目の前の警備員を見つめながら、顔に冷たい表情を浮かべて言った。

警備員は程老のその冷厉な表情を見て、一瞬ドアの前に立ったまま何も言えなくなってしまった。

「いったい何があったんだ。重要なことでなければ、今月の敷地内のトイレ掃除は全部お前の仕事だぞ!」

程老の言葉を聞いて、警備員の表情がわずかに変わり、すぐに程老に向かって言った。「管理人様、正門で騒ぎを起こしている者がおります!」

「なんだと?そんなことが…あの者...