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310話

最初、旅館の責任者は今日が点検の日だとは思っておらず、特に気にしていなかったが、警察が来ていることに気づくとすぐに表情が一変した。

売春客が警察に見つかれば、自分の小さな店に影響が出ることは明らかだった。

しかし幸いなことに、今日泊まりに来た客は皆普通の人に見えた……いや、違う！

旅館の主人は突然思い出した。以前泊まった三人組、二人の女性と一人の男性のことを。そのことを思い出した瞬間、旅館の主人の顔色がわずかに変わった。

「なんてこった、本当についてないな！」旅館の主人は胸の内で嘆き、もう何も言いたくなくなった。

韓山はその様子を見て、顔に薄く笑みを浮かべた。

「早く部屋を検査に案内しなさい！...