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282話

どうせ徐若溪が戻ったら辞職すればいい。韓山のような頭の悪い人物について行っても、何の意味も価値も感じられなかった。

韓山は徐若溪と徐若渓を見つめ、先に一本の道を選んでその場を去った。

「大将、随分と気が長いんですね。俺だったら奴らとちゃんと言い合いして、正義はどっちにあるか見せつけてやるのに」徐若溪は韓山たちに向かって唾を吐き捨てると、振り返って韓山に問いかけた。

韓山は淡く微笑むだけで、何も言わなかった。

「きっと、私たちが加わると、何か価値のあるものを見つけた時に均等に分けなきゃいけなくなるから、彼らの利益が損なわれると思ったんでしょうね…だからこんな言い訳をしたんだと思います…」...