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217話

赵文忠のその言葉を聞いた瞬間、韓山は手の動きを止め、掴んでいた猛虎特戦隊隊員の腕を放した。

「話し合い?俺たちに何の話があるというんだ?」韓山は目から冷たい光を放ち、赵文忠を睨みつけながら冷笑した。

赵文忠はまるで怒りというものを知らないかのように、口元に薄い笑みを浮かべたまま、楼閣の上から韓山を見下ろしていた。彼は手で「どうぞ」と招く仕草をして、淡々と言った。「上がってきて一緒に話そうじゃないか?」

韓山は周囲を見回した。残りの四人の猛虎特戦隊員がそれぞれ最新式の軍用ライフルを構え、自分に向けている。彼らの目には濃い殺気が宿っていた。

韓山は確信していた。今この瞬間に赵文忠が命令すれ...