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215話

「猛虎特戦隊のメンバーたちはまだそこで待機していた。明らかに、この場所から趙文忠たちが出てくるはずだ。

韓山は趙文忠と雲涛以外に、他に誰が現れるのか見届けようと思っていた。

突然、韓山の目が鋭く凝った。趙文忠、雲涛、黎強、孫浩らが揃って現れたのを目にした瞬間、彼の表情は険しくなった。

奇妙なことに、趙文忠の傍らには三人の外国人が立っていた。その中の一人、リーダー格と思われる男はアメリカ人のようで、趙文忠と何かを話し合おうとしているように見えた。

韓山は壁の陰に静かに身を隠し、彼らが大広間を通り抜け、内院へと向かうのをじっと見つめていた。

壁から飛び降りた韓山の表情は暗かった。

まさか敵である黎...