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21話

携帯に映る十五件の不在着信を見て、韓山は目を細めた。

一般人にとってはただの電話番号に過ぎないものだが、特殊訓練を受けた特殊部隊員の目には違って映る。

これはモールス信号だ!

十五件の電話番号を見つめ、韓山の瞳に一筋の鋭い光が走った。

「やはりそうか、奴らは省都から来た猛虎特戦隊だ!」

韓山は車を走らせ、三十分後には徐家の別荘に到着していた。

「なぜ猛虎特戦隊の隊員が自分を襲撃するのだろう?」韓山には理解できず、瞳に困惑の色が浮かんだ。

幾度も考えた末、韓山の脳裏にある人物の姿が浮かび上がった。

そこまで考えると、韓山は表情を引き締め、携帯に保存された見知らぬ番号に電話をかけた。

「もしもし、...