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200話

「教えてくれ、君はどこから来た?なぜ身分証の登録情報がないんだ?」楊正経は韓山を睨みつけ、声が急に冷たく鋭くなった。

どう考えても、楊正経はれっきとした警察官であり、自分の職務は真面目に遂行しなければならない。特に韓山のような無戸籍者は、彼が厳しく調査すべき対象だった。

韓山は眉をわずかに寄せ、口元に冷笑を浮かべながら、首を横に振るだけで何も言わなかった。

韓山に身分登録情報がないのは、彼の登録情報が現在も軍隊に残されているからだ。軍に入った瞬間から、民間人としての身分は遠ざかり、国の軍人として軍籍を持つことになったのだ。

しかし、こんなことを楊正経に説明する気など韓山にはなかった。説...