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90話

馬涛と顧源は私の意図を察し、共に洗面所へ向かった。

洗面所に着くと、馬涛が尋ねた。「凡兄、何かあったのか?」

「各クラスのボスたちの様子が変じゃないか?」と私は問いかけた。

「どこが変なんだ?俺には分からないけど」馬涛は首を傾げた。「相変わらず生意気だろ、見ているだけでムカつくよ」

顧源が言った。「凡兄の言いたいのは、彼らが妙に仲良くしていることじゃないか?普段なら学校で会えば誰も相手に頭を下げないのに、今日はまるで事前に会って挨拶を交わしていたかのように和やかだった」

私はすぐに頷いた。「そう、まさにそんな感じだ!」

「それがどうした、どうせ俺たちは学年のボスを選ぶん...