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44話

電話を切ってから、母に電話をかけ直した。「帰りが少し遅くなるかも。友達の家で食事をすることになったから」と伝えた。

「そう、午後は早めに帰ってきなさいよ」

「うん、わかった」

南風ネットカフェに着いたが、夏艶艶の姿が見当たらなかったので、彼女に電話をかけた。

彼女は笑いながら言った。「二階の一番西側の個室にいるわ。上がってきて」

南風ネットカフェは環境がとても良く、喫煙禁止で、一般エリアと個室エリアに分かれていた。

個室エリアは当然値段が高いが、今は懐に余裕があるので、あまり気にならなかった。

料金を払ってパソコンを起動させた後、すぐに二階の個室へ向かった。

夏艶艶を見つけたと...