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77話

「ふぅ、でも彼女はすぐに我に返った。義妹は自分と一緒に薬を買いに来たのではなかったか?ここにいないなら、きっと春暉堂に行ったに違いない。自分はただ探しに行けばいいだけだ」

そう思い至り、彼女の激しく鼓動していた心もようやく落ち着きを取り戻した。足を上げて春暉堂へと向かった。

ところが、春暉堂に着いても戴月荷の姿は見えず、劉氏はすっかり呆然としてしまった。心の中で疑念が湧き上がる。この義妹は以前なら決してこんな風に自分を扱うことはなかったのに、まるで別人のように変わってしまったようだ。

やむを得ず、彼女はカウンターに歩み寄り、頭を下げて患者の薬を包んでいる店員に尋ねた。戴月荷が来たかどうか...