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66話

二人が歩いていた大通りの両側には、背の高い楊の木が一列に植えられていた。今はすでに葉が落ち尽くし、むき出しの枝だけが残っているが、寂しげな秋風が吹くたびに、思わず身震いしてしまう。

「はい、これで平平の体を包んで。風邪をひかないように気をつけて」

戴月荷が自分を気遣ってくれていることを知り、宋初心は口元を少し上げたが、何気ない様子を装って自分の綿入れを脱ぎ、そっと平平の背中にかけた。

彼が戴月荷の疑問に答えないのは、意図的に無視しているわけではない。ただ今話しても意味がないと思っていた。自分の考えを実行に移すのは決して簡単ではなく、早く言いすぎれば大言壮語だと思われかねない。もし自分の「...