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54話

「余計なトラブルを避けるため、翌日二人が戴月荷の実家に行くとき、彼らは一つの方法を考え出した。あの重たい大きなハサミを布で包み、宋初心の背中に斜めに背負わせることにした。

そうしたものの、二人が張家寨に着いたとき、やはり村人たちの注目を集めてしまった。彼らは皆、宋初心の背中に視線を向け、彼が一体何を戴月荷の家に持っていくのか、頭を寄せ合ってひそひそと推測し始めた。

「おい、義弟さん、背負ってるのは何だい?」

声を聞いて急いで門を開けた劉氏は、二人が入ってくるのを見て、宋初心の背中にある膨らんだ荷物を非常に不思議そうに見つめた。

「ハサミですよ」

宋初心は劉氏を見つめながら、口元に邪悪...