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170話

「息子の言葉は、まるで趙氏の頭から冷水を浴びせられたようだった。

自分がいずれ裕福になれると分かっていながら、外的要因によって貧しい生活を強いられる。それは彼女から生きる喜びをほとんど奪ってしまっていた。

以前、戴月荷と二人きりで暮らしていた頃は、彼女を思うままに叩いたり叱ったりできた。

生活は裕かではなかったが、心に引っかかるものはなかった。

息子が如蘭と結婚した後、確かに一時は裕福な暮らしを送った。

だがこの嫁が家に入った最初の日から、彼女の心は二度と晴れることがなかった。

今や裕福な暮らしさえ失い、言い表せない鬱屈だけが残っていた。

それなのに息子はまだ如蘭を宝物のように扱い、家が貧...