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162話

宋初心が梅三爷を知って以来、この老狐狸がこれほど慌てふためいている姿を見たことはなかった。

まだ一歳にも満たない子供が、どうして彼をこんなに怯えさせるというのだろう?!

「その子は毎日血を飲むわけじゃないわ。塞北に行けば、ちゃんと食事もするでしょう。そうでなければ、柳筠にはその子に飲ませる血なんてそんなにないわ」

傍らで火にかけた果実を焼いていた大牛が、何の気なしに答えた。

彼は幼い頃から頼る人もない乞食として生きてきて、今まで様々なことを見てきたのだから、当然梅三爷の言葉に驚くこともなかった。

「はぁ、なぜ皆さんは真剣に受け止めてくれないんだ?私は聞いたんだよ、血を飲んで育った子供は獣...