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140話

「初智の頭脳は、弟の初心に決して劣るものではないのに、騙されて塩場で苦役をさせられたというのは、どう考えても極めて恥ずかしいことだ」

萧玉に追い詰められた初智は、眉をひそめて沈黙した後、しぶしぶと語り始めた。

元々、彼が怒って家を出た時、多少の銀貨を持っていたのだ。最初は数日間、腹を立てて外で過ごした後に帰るつもりだった。

ところが細柳城へ向かう途中、城門で帳場の先生のような人物が袖をまくり上げて名前を記録しており、その後ろには何人もの人が列をなしていた。

好奇心から、彼はその列の最後尾に立ち、前の人の袖を軽く引いて、何の列なのか小声で尋ねた。

その人こそが陸金貴で、彼は宋初智に、目...