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630話

大威は携帯から聞こえる衝突音と共に、あの男が妻の潘文清の体を激しく突き上げ、自らのものを彼女の体内深くまで押し込んでいることを悟った。

潘文清の声は誘惑に満ちていた。耳に届く甘い吐息と喘ぎ声は、最初こそ羞恥と拒絶の色が強く、痛みと不本意さを感じさせるものだった。

しかし今、大威の耳には、それが極上の快楽と興奮の声としか聞こえなかった。

夫婦として長い時間を共にしてきた大威は、妻が興奮したときにどうなるかを知っているはずだった。だが悲しいことに、自分は妻からこれほど美しい喘ぎ声を引き出したことがないことに気づいてしまった。

大威から見れば、この状況で妻は見知らぬ男に乱暴に弄ばれながらも、...